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2004年3月22日、パレスチナのイスラム原理主義テロ組織「ハマス」の霊的指導者ヤシンがイスラエル軍の空爆によって暗殺された。この事件に関して、国際社会は例によってイスラエルを非難している。次のテキストはヤフーニュースの毎日新聞の記事から抜粋したものだ。


>>アハメド・ヤシン師

 38年、現イスラエル領内のアシュケロン近郊の村で生まれる。ガザの難民キャンプで育ち、10代のころに事故に遭って車いす生活となった。福祉事業などに携わる一方で、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」にかかわり、87年に「ハマス」を創設。イスラエルとの和平交渉に抵抗し、闘争行動を訴えた。89年にイスラエル当局に逮捕され、終身刑判決を受けたが、97年、ヨルダン当局に逮捕されたイスラエル情報機関員との交換条件で釈放され、ガザに帰還した。体が不自由なため活動は限られていた。(毎日新聞) [3月23日4時4分更新]>>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040323-00000143-mai-int


この中の「体が不自由なため活動は限られていた」という部分は明らかに誤りである。ヤシンは、車椅子生活をしていたため、肉体的には活動が限られていたかもしれない。が、精神面でパレスチナテロを促進してきた中心人物であり、アラファトと並ぶパレスチナテロリストの親玉ではないか。そのような危険人物を排除することは、イスラエルの自衛権であり、非難されるべきものではない。

アルカイーダの指導者ビンラーディンが暗殺されたとしたら、イスラム過激派によりその安全を脅かされてきた自由社会はこぞって拍手喝さいするであろうし、ほっと安堵の胸をなでおろすだろう。が、今回の暗殺劇を実行したのは世界からの「嫌われ者」イスラエルであり、被害を受けたのが「かわいそうな」パレスチナ人である。だからこそ、テロリストの親玉であるヤシンが英雄のように扱われ、イスラエルが国際法に違反したと非難されるのだ。

「在りし日のヤシン師」と題した次のサイトに出ている時事通信の写真は、いかにもヤシンが無力な老人であったかのような印象を誇示している。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040322-01724293-jijp-int.view-001
この男のせいで、どれだけの罪なきイスラエル市民が殺害されてきただろうか。対テロを推進するならば、国際社会は足並みをそろえて今回のイスラエルのヤシン暗殺を支持するべきだ。(2004年3月25日)


注:この事件については、「エメット」に入っている次の記事も参照いただきたい。「ヤシンの除去について」

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