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パレスチナテロリストとしてイスラエル軍に投獄されたこともあるワリッド・シューバット氏。彼は、パレスチナ人の父とアメリカ人の母を持つパレスチナ人である。1970年代半ば、10代の若者だったシューバット氏はPLO活動家として、デモを繰り広げたりイスラエル軍に立ち向かったりしていた。殉教者として死ぬことを夢見ていた彼は、デモの時にはわざとシャツの前をはだけてイスラエル兵に撃たれようとしたそうだ。(イスラエル兵は決して撃とうとはしなかったそうだが)

彼は幼稚園のときからユダヤ人は犬で、サルの生まれ変わりだとか、安息日破りで預言者殺しだと教えられた。そのせいで、1967年以前のアラブ人がどうやってユダヤ人と共存できたのかわからず、彼らのことをイスラエル内通者であるとさえ思ったという。

彼は後にシカゴに留学、そして、カリフォルニアに移り、そこで、メキシコ人カトリック教徒の女性と出会った。そして、聖書を読み進むうちに、自分が何も知らずにユダヤ人を憎んでいたことに気づき、ユダヤ人は結局自分たちに害を与えることはないのだと考えるようになったそうだ。キリスト教徒に改宗した今、彼は、テロリストとして活動していた自分を犠牲者だったという。そして、人々の目を開かせるために自らの危険を冒してまで声を上げたのである。(実際、イスラムを捨てた彼は、自身の兄弟からも殺害脅迫を受けているそうだ。)

今のような教育が続く限り、パレスチナの子どもは自爆テロを起こすだろう。パレスチナを支援する人々は、自分たちの活動が子どもを救うというよりはむしろ、自爆テロに追いやっているのだということを知るべきだ。本当にパレスチナの子どもを救いたいなら、これまで行われてきた間違った教育をやめさせ、テロ組織を解体することに全力を尽くすべきだと思う。「学校」という建物を建てるのはその後のことだ。パレスチナ支援者はパレスチナにとってマイナスの内容からは目を背けたいようだが、臭いものだからこそ直視し、子どもたちを救うために本当に何が必要なのかを知らなければならない。(2004年6月1日)


Walid Shoebat-Terrorist Turned Staunch Zionist

ワリッドはユダヤ人を憎むよう教えられた。 考え方が変わるには1世代かかるとワリッドは言う。
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