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イスラエルと良好な関係を築いていたトルコ。その首相が、イスラエルの対パレスチナ政策が「国家テロ」であると明言し、駐イスラエル大使の召還を示唆したという。一方、駐イスラエル・トルコ大使は、なぜイスラエル防衛軍がラファで軍事行動を取らねばならなかったかがわかると語っている。

イスラエルの軍事行動を批判するのはたやすいが、いったいどれだけの国や人々が、イスラエルの置かれた立場を理解しているだろう。

もし日本が北朝鮮や○国と陸続きで、北朝鮮の目的が日本全体を乗っ取ることだとする。彼らは「国」を挙げて、日本人を殺害することを奨励しているとしよう。学校教育でもメディアでも「日本人はブタである。あいつらはサルの子孫で、われわれの土地を盗んだ。暴力でその土地を取り戻さねばならない」と指導者自らがいきまいて、大量の武器を密輸している。目的はもちろん日本市民・自衛隊員の殺害である。

日本と平和条約を結んでいる○国と、北朝鮮双方の国境の町では、一般家庭に秘密のトンネルが掘られているとする。そのトンネルを抜けて○国から北朝鮮に向けておびただしい数の武器やテロリストが流れてくる。それらの武器で日本人が毎日銃撃されたり、公共の乗り物を爆破されたりする。

武器がどこから入ってくるかが突き止められたとき、日本はどうするべきだろう。平和条約を結んでいるはずの○国は、日本攻撃に使われるとわかっている武器の密輸に目をつぶり、トンネルの破壊はおろか、関係者の処罰もしない。一方、北朝鮮は政府のトップにいるものが密輸を奨励し、日本人殺害を勧めている。殺害が成功すると盛大に勝利パレードが行われる。

こんな環境の中で、日本は毎日殺害されていく市民の姿をただ手を拱いて見ているだけなのだろうか。日本という国には、私たち日本市民の安全を守る義務があるはずだ。同様に、イスラエルにはその市民の安全を守る義務があるということを理解して欲しい。(2004年5月30日)

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040529AT2M2800228052004.html
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