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シンベトがテロリストのUNRWA施設悪用を証明
ハーブ・ケイノン著

エルサレムポスト紙 2002年12月11日

イスラエル政府高官によると、UNRWA施設がどのようにテロリストに利用されているかを証明する秘密のシンベト文書は、先月、ジェニンにおけるパレスチナ人ガンマンとの衝突の最中に、イスラエル防衛軍によってUNRWA職員イアン・フックが殺害された時よりもはるか以前に作成されていたという。

あるイスラエル外交高官によると、フックの死を取り巻く状況に関するイスラエル防衛軍の調査は、数日中にUNRWAと国連アナン事務総長に渡されるという。

高官は、シンベト文書が、フック事件に端を発するUNRWAのイスラエル防衛軍非難をそらすために最近になって作成されたものではないかとの憶測を否定した。

レポートによると、パレスチナ難民キャンプ運営の責任を担っている国連の機関であるUNRWAの施設がテロリストをかくまったり、テロ行為を助長することに使われているという。

また、逮捕された多くのパレスチナ人が、攻撃の計画・実行にUNRWAの施設や車両を使用したと話しているとレポートは述べている。

レポートによると、たとえば、2月に逮捕されたムハンマド・アリ・ハッサンは、狙い撃ち訓練と弾薬貯蔵にナブルス近くにあるUNRWAの学校を使用したという。

また、ジャバルヤ難民キャンプにあるUNRWAのクラブと、エル・アロウブ難民キャンプの社交クラブも、タンジームメンバーの打ち合わせ場所として使われているともレポートしている。

その上、数多くのUNRWAの学校がテロリスト容疑者をかくまうために使用されているという。

レポートによると、7月に逮捕されたUNRWAの救急車運転手であるニダル・ナザルが、自分の救急車がテロ集団間の弾薬輸送に使用されていることを認めたという。また、他の拘留者たちも、テロリストが攻撃に行く途中でUNRWAの車両を使ったことを認めている。

これらの出来事から、イスラエル防衛軍は最近、領域内の国連車両の運行を制限する指令を新しく交付した。指令によると、兵士は、最低3人の国連あるいはUNRWA職員が乗車していなければ国連公式車両が軍のバリケードを通過することを禁止しなければならない。これは、テロリストが国連公式車両に隠れて潜入しようとしているかも知れないとの諜報機関からの情報に基づいて出された一時的な指令である。

イスラエル高官によると、シンベト文書は3ヶ月前に作成されたという。

それ以前でも、外務省法律顧問であるアラン・ベーカーは、6月に米国務省と連邦議会にUNRWA施設の不正使用の件を例示し、UNRWA統治のキャンプ内に、武器製造工場とテロリスト養成キャンプがあると主張している。

ベーカーはその時点で、イスラエルはUNRWAに対して、キャンプが「人道的な職務を果たし、正反対の行いをすることがない」よう期待すると報道陣に語っている。
イスラエル高官は、シンベト文書に書かれている情報は、国連機関の活動について、UNRWAと米国議会との話し合いで使われることになると語った。

Shin Bet documents terrorists' misuse of UNRWA facilities
http://www.jpost.com/servlet/Satellite?pagename=JPost/A/JPArticle/ShowFull&cid=1039503970017

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