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パレスチナ自治政府は、世界に向けては英語でテロを非難する。しかし、自治政府系パレスチナテレビは、和平交渉が始まってからも、イスラエルに対する暴力を推進し、テロリストを賞賛するような番組や広告をアラビア語で垂れ流し続けている。ちなみに、このパレスチナテレビは、自治政府が100%コントロールしているそうだ。

継続的にそのような番組を見ることで、パレスチナ人は知らず知らずの間に、イスラエル・ユダヤへの憎しみや暴力によるパレスチナの「解放」の重要性を刷り込まれているのだ。パレスチナのメディアを改善することは、イスラエルとの和平への第一歩である。

このページでは、パレスチナのアラビア語の放送を、英語で紹介しているPalestinian Media Watch(イスラエルのジャーナリストItamar Marcus氏が主宰)から、いくつかの例を取り上げて、自治政府がどんなメッセージをパレスチナ人に送り込んでいるかを紹介していきたいと思う。

2005年07月26日受信したニューズレターより
パレスチナ自治政府、テロ支援を継続




















7月23日、パレスチナの3つのテロ組織が、イスラエル人夫婦を殺害した。自治政府は、英語では殺害行為を「自治政府にダメージを与えるもの」として非難したが、アラビア語では殺害を支持し正当化した。左の写真は、7月25日のパレスチナの新聞アル・ハヤト・アル・ジャジーラに掲載されたもの。「昨日のガザでの攻撃執行者、殉教者イェクヤ・アブ・タハとタリク・ヤシン」

Terrorists from three Palestinian terror organizations murdered an Israel couple on Saturday night, July 23. The murdered couple were parents of teenage children. PA condemnations in English were careful to avoid criticizing the "action" as murder or terror, but rather censured it as "damaging to the PA." In Arabic however, the PA’s official daily effectively endorsed the murders, as it has done consistently under the leadership of Mahmoud Abbas, legitimizing and glorifying the terror and granting the most elevated status to the murderers ? the status of Shahid ? Martyr for Allah.
2004年09月19日受信したニューズレターより
母親が子どもにユダヤ人を殺して殉教することを勧める

殉教者の母、次の息子に銃を与える [パレスチナテレビ2004年9月13日〜14日]

イスラエル人を殺し殉教することはすばらしい。そんな強烈なメッセージを子どもに送る番組がパレスチナテレビで再び放映されるようになったそうだ。

自動小銃で武装し、イスラエル兵を手りゅう弾で攻撃して射殺された息子の母親。息子の遺体にキスをして喜びを表し、次の息子にライフルを渡し、対イスラエル闘争を継続し殉教することを促している場面。
ビデオを見るにはここをクリック



2004年06月07日受信したニューズレターより
パレスチナ自治政府の子ども兵の母親「死んだのが他の息子ならよかったのに」


この写真の少年たちは、2003年にイスラエルの町を攻撃して殺害された15歳の少年兵で、パレスチナ社会では殉教者としてたたえられている。パレスチナテレビは、今日、この写真を掲げながら、この子達の親をインタビューした。

インタビュアーは、「若い年齢にもかかわらず殉教を熱望していた」15歳のムハンマドをほめた。

同じく15歳だったタレクの母親は言う、「彼はいつも殉教が好きだったわ。あの年の子は皆そうね。彼は私の最初の子で、いつも私のことを気遣ってくれたわ。殉教したのがあの子じゃなくて他の息子ならよかったのに。だって、彼は私の人生の喜びだったから」 

インタビューの間中掲示されたこの写真は、死亡した子ども兵が子どもの手本であるとの強いメッセージを視聴者、特に子どもたちに送っている。[パレスチナテレビ 2004年6月6日]

2004年04月19日受信したニューズレターより抜粋
「ホロコースト(ナチスによるユダヤ人大虐殺)の否定」
パレスチナテレビで次のようなナレーション付きで放映された子どもの劇。下の絵は、イスラエル人に殺されたパレスチナの子どもを描写している。
「ホロコーストをやったのは彼ら(イスラエル)だ。彼らのナイフが私たちの肉を切る・・・.
彼らがオーブンを開けて人を焼いた。
彼らが村を破壊し町を焼いた。
ひとつのオーブンが焼き終えると、彼らは次のオーブン100台に火をつける。
彼らの手は私たちの子どもの血で覆われている」
[パレスチナテレビ 2004年3月25日]

パレスチナテレビで、イブラヒム・マディ博士「ユダヤ人がホロコーストを計画した」と教える:
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2003年10月9日受信したニューズレターより抜粋
「イスラエル・ユダヤを非人間化する」
ワニのイスラエルがパレスチナ人を食べる

[2003年10月9日 アル・ハヤト・アル・ジャジーラ]
同じような例をもっと見る。
2003年10月8日受信したニューズレターより抜粋
「暴力でイスラエルを破壊する」
血を滴らせているこの心臓は、イスラエルが存在することから来るパレスチナの苦痛や喪失、犠牲を象徴している。


イスラエル全土からにょきにょきと生えてくる、石をつかんだ腕はイスラエル全体への激しい攻撃を象徴する。


パレスチナの旗をイスラエル上方に浮かばせることで、パレスチナがイスラエルを征服することを象徴する。


バックグラウンドとして、次のような歌が流れる。(部分抜粋)
・・・・・・・
アラーは偉大だ! ああ、若者よ、
地を揺るがし、石を持ち上げよ
ああ、シオニストよ、お前は救われはしない
・・・・・・・


ビデオ全体を見るにはここをクリック
この映像は、2003年9月29日と30日の、2回パレスチナテレビで放送された。

2003年10月3日受信したニューズレターより抜粋
「自治政府、インティファーダ4年目突入を祝う」
パレスチナ自治政府系新聞アル・ハヤト・アル・ジャジーラに掲載された漫画である。このパレスチナ人の腕に見られる3つの大きな力こぶは、過去3年間のインティファーダによるイスラエルの苦痛を表し、4つめの小さな力こぶが今、成長し始めている。これは、インティファーダが終わっておらず、4年目に突入したことを表している。

テキスト: パレスチナのインティファーダ、4年目に突入

[2003年9月30日アル・ハヤト・アル・ジャジーラ]

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