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Asahi.comより  参照(7/22)

【中東問題】
平和交流、日本で握手 パレスチナとイスラエルの児童

紛争が続くパレスチナとイスラエルの児童5人ずつが24日、市民団体の招きで神奈川県での平和交流大会に参加するため来日し、笑顔で握手を交わした。

 8歳から11歳の男女。イスラエルのアサフ・ゾハル君(9)は一昨年11月に父親を戦闘で失い、パレスチナのジョージ・タルジエフ君(11)は昨年10月にいとこがイスラエル兵に射殺された。

 2人は今回、藤沢市の同じ家庭でホームステイする予定。成田空港で対面した2人は照れながら、「日本でいっしょに遊べることが楽しみ」と話した。

 8月2日まで、八つの国と地域の200人がホームステイやキャンプで交流する「国際交流は子どもの時から・アジアの会」(本部・厚木市、高岡良助代表)の大会に参加する。キャンプでは合同チームによるサッカーの試合も予定されている。

(07/25)


はな組より  参照(在住者「カホール」エッセイ集 No. 2

日本のNPO法人、「交流」で大失態

 日本のNPO法人「国際交流は子どもの時から・アジアの会」が主催して、イスラエル人、パレスチナ人の子どもたちを来日させ、平和交流会としてサッカーなどのイベントを開催しているが、それにからんで様々な問題が浮き彫りになっている。
 この交流会には、エルサレム市タリ小学校のイスラエル人生徒5名と引率カウンセラー1名、ベツレヘム市のパレスチナ人小学生5名と引率者1名が招かれているが、7月24日、成田に到着して早々、セキュリティーの問題で食い違いが生じた。
 一つ目は本国への連絡のために要請していた携帯電話が用意されていなかったこと。エルサレムにいる父兄たちは子どもたちが日本のどこにいるか、どんな状態なのかが把握できず、パニックになっていた。
 二つ目は宿泊の問題。男子3人、カウンセラーを含む女子3人の二班に分かれて宿泊することを条件にしての来日だったが、一人ずつに分かれて泊まることを指示された。
 NPO法人代表の高岡良助会長は、マスコミに対し、「当初から一人一人別々にしてホームステイさせるつもりだった」と語っているが、HANAは事前に取り交わされた契約書を入手、男女が三名ずつにわかれて宿泊すること、また二つのホームステイ先も明記されており、高岡会長本人のサインもはいっていることを確認している(7月9日付)。
 引率者は、そのような契約書を提出していたにもかかわらず、契約通りに進めない高岡会長に抗議、長旅で疲れている子どもたちは、調整の間足止めをくらうことになった。

 結局、「安全」についての認識が双方でかけ離れており、日本側が甘く考えていた事柄を指摘されたかっこうだ。実際、成田空港ではマスコミ用にイスラエル、パレスチナ双方の子どもたちと握手させ、写真を撮らせたが、「子どもたちの顔や身元がわからないようにしてほしい」との抗議がイスラエル大使館から寄せられた。
 
 「安全管理」の認識だけではなく、このようなトラブルの原因の背後には、「国際交流は子どもの時から・アジアの会」の経済問題にあるようだ。
 高岡会長は周囲に「パレスチナとイスラエルの子が来日するという企画が、よい宣伝材料になって、メディアが動いて運営資金が調達できれば」ともらしている。

 動機はともかく、結果的には子どもや平和を食い物にしている団体も多く、その真価が問われる。

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