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イラクで邦人3人が人質になる事件が発生した。この3人については、ヤフー掲示板などでいろいろ取りざたされているが、本当のところはどうなのか。一日も速くこの人質の所在が確認され、事の次第が明るみに出ることを願うものである。

ロゴスミニストリーの宣教師、明石氏は、「世界・中東情勢アップデート」の中で次のように述べているが、私もまた同感である。


>>・・・あの映像を見たときから、ある種の胡散臭さがしてなりませんでした。さほど緊迫感のないような三人の表情、テロリストの声明文が、イスラム原理主義者とは到底思えないような軟弱な文体になっていること、そして三人が反米路線の活動をしていたことなどからです。・・・今回の件で重要なのは、外務省が退避勧告を出しているのにも関わらず、現地入りしたことによる責任が問われる、ということです。親や家族が、このことをもって自衛隊派遣撤退を訴えるのは履き違えており、まず迷惑をかけたことを謝罪すべきでした。>>


(←このくつろいだ表情を見て欲しい。I少年が笑っているように見えるのは、私だけだろうか。まるで、空港で足止めを食らった旅行客がインタビューに答えているかのように見える。このあたりでは音声なしだが、ナイフを首に突きつけられる映像あたりから、叫び声などの音声付になっている。)


事件が起こってからこれまで、メディアはこの3人をまるで英雄のように取り上げてきたが、本来ならば、(本当にイラク入りしたのであれば)なぜこの時期にイラク入りしたかという3人の非常識を問うべきであったし、18歳の少年については、なぜ親がそれを許可したかという親の無責任を追求すべきだったと思う。また、3人が拘束されたことについて、被害者の親族は自衛隊を派遣した政府を非難しているが、メディアは、彼らのこのお門違いをはっきりと指摘すべきだったのではないか。

さて、ここで、ヤフー掲示板で紹介されていた産経新聞の記事をご紹介したいと思う。
読めぬ真意、政府苦渋 謎の仲介人が混乱に拍車
 (←この記事は削除された模様 4月14日)

この記事によると、警察庁から、「赤軍ハンター」の異名を持つ国際テロ対策課長が現地に送り込まれたという。なぜ、ここでそのような人物が関わってこなければならなかったのか。今回の邦人拘束事件の背後に赤軍が関与しているということだろうか。


今回の事件から少しそれるが、ブルドーザー事件でその名を広く知られたインターナショナル・ソリダリティー・ムーブメント(ISM)。これは、ナイーブな若者を募り、過激な反イスラエル活動に駆り立てるパレスチナ「平和」支援左翼団体である。この団体はイスラエル破壊をもくろむハマスなどのテロ組織から資金援助を得ている。実際に過激な活動をしている当の若者たちは「体を張って、かわいそうなパレスチナ人を助けてあげている」つもりで、実はテロリストに利用されているだけである。

上の産経新聞の記事を読んで、もしかしたら、今回のイラク邦人拘束事件に巻き込まれた少年は、赤軍を背後に控えた反日・反米左翼に広告塔として利用されているのではないかとの思いがよぎった。この3人が保護され、事件の全容が明らかにされるのを待つところである。(2004年4月13日)

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